■健康診断は済みましたか?―その4_071105
高脂血症ですか?
食事内容の変化により現在多くの方が関係する病態です。通常は症状がほとんどないため、健康診断で指摘されることが多いようです。最近話題のメタボリックシンドロームでも、高脂血症は重要な原因の一つです。どのような状態が良くないのでしょうか。 |
| これはコレステロールまたは中性脂肪が高い場合を言います。両方が高い方もかなりいます。以前はコレステロールが中心でしたがメタボリックシンドロームの概念が出来てからは中性脂肪も悪玉の一因に完全になってしまいました。今までは総コレステロールの値が220mgを越えると高コレステロール血症と診断されてきました。しかしコレステロールには悪玉と善玉があることがわかってからは、主に悪玉コレステロールが140mg以上を高コレステロール血症とすることになっています。女性は善玉コレステロールが高い方が多く一見総コレステロールが高くても悪玉は高くない方がよくいます。また中性脂肪に関しては空腹時の値が150mg以上を診断することになっています。 |
| 高脂血症は特に症状がありません。コレステロールが高いだけでも問題ですが、糖尿病や高血圧といった病態が合併することでより動脈硬化が進みやすくなり、脳梗塞や心筋梗塞といった病気が起こりやすくなるのです。コレステロールは知らないうちに動脈の内側の壁(内膜)にこびりつき、徐々に厚くなり最後には詰まってしまうのです。人によっては狭心症のように前徴がある方もいますがほとんどはある日突然やってきます。詰まる場所が悪いと、心臓では広範囲の心筋梗塞で命をおとすことや、脳では半身不随になることがあるわけです。 |
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| 初めてに指摘された頃はまだ少し高いだけですから、食事注意や少しやせるようダイエットをして下さいと言われます。これが3年4年と悪くなっていく場合はそろそろ薬を飲みましょうと言われるわけです。現在の薬は副作用がほとんど無いため安心して服用することが出来ます。コレステロールを下げる薬はその作用が弱いものからとても強いものまで用意されており、程度に合わせて選ぶことが出来ます。また中性脂肪はカロリー制限である程度は下がりますが、なかなか下がらない方もいます。この場合は中性脂肪専門に下げる薬が必要です。両方ともまれに筋肉がつりやすいとか肝臓の機能が一時的に悪くなるなどの副作用がありますので、最初は定期的に採血が必要です。 |
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| 閉経後多くの女性はホルモンのバランスが変わることで、コレステロールが高くなる方が多いのです。高血圧や骨粗鬆症といった病気も閉経後に起きてくる病態の仲間です。若いうちは立ちくらみを起こすほど低血圧であった方も高血圧で治療される様に、人間は常に変化していることを理解しなくてはいけません。50歳以上になったら今まで以上に健康に気をつける必要があります。まれに遺伝的で家族性にコレステロールが高い場合がありますが、これは若いうちから薬を飲む必要があります。 |
| この数年でメタボリックシンドロームに対する啓蒙が進み、ニュースでは腹囲が大きく取り上げられています。しかし内臓脂肪の蓄積の他にも血糖、中性脂肪、コレステロール、血圧といった要素が絡み合って起こる病態を示しているのです。以前はこれを死の四重奏ともいった時期があり、死に直結する病態なのです。男性の腹囲85cm以上は一般的には厳しい診断基準で、多くの方がこれを越えているかもしれませんが、コレステロールなどのデーターとのかねあいの問題ですので、データーが高い場合は先生などの意見を聞いて下さい |
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いざ病気になったときの治療は近年めざましい物があります。たとえば心筋梗塞で病院に入院した場合、狭くなり詰まった部分にステントという細い金属の管を留置することで心臓の機能が悪くならない場合もあります。しかし厚生労働省がいま行おうとしているのは予防医学です。いかに病気になる前に食い止めるかがいかに重要なことかを啓蒙することで病気の発症を抑えようとしています。皆さんも今以上に健康診断のデーターを注意してみて下さい。まずは気にすることから始めて下さい。
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